BD57011AGWL-E2の使用方法

BD57011AGWL-E2のデータシート5/20 Figure4で、電流が0の時、RECT電圧を7Vに
しなければ動作しないのでしょうか。
0.3Aで使用したいのですが、最初からRECT電圧を5.5Vにして動作させる方法は
有りますでしょうか。

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@nozawa

Rohm, IC WIRELESS PWR RCVR UCSP50L3C, BD57011AGWL-E2 を検討されており、
RECT電圧についてご質問をいただきました。

このICの出力電圧は、OUTSET端子の抵抗(RSET)によって決まります。このICは、
まず受信した信号を、整流器で整流します。その電圧がRECT電圧です。この電圧を
レギュレートして、出力電圧(VOUT)を生成しています。

RECT電圧は、電流が少ないと高いですが、出力電流が増えるにしたがって、電圧は
下がっていきます。VOUTは、レギュレーションされていますので、ほとんど5Vです。

Figure4は、この関係を示しています。

図の見方は、出力電流を0.3Aとする場合は、RECT電圧を5.5V以上にしないといけないと
言う事になります。足りなければ、コイルへの入力を大きくする必要があります。

ご質問は、「電流が0の時、RECT電圧を7Vにしなければ動作しないのでしょうか。
0.3Aで使用したいのですが、最初からRECT電圧を5.5Vにして動作させる方法は有りま
すでしょうか。」このICでは、0.3Aで使用するときは、0Aでは、7V以上になります。
でもこの電圧はご使用にならない場合、VOUTが5Vであれば、RECT電圧が上昇しても
問題ないように思うのですが、いかがでしょうか。

RECT電圧が、大きくなると、どのような問題があるか教えていただければ、対応策を
検討できるかもしれません。

とり急ぎ、ご回答いたします。

回答ありがとうございます。

0.3Aで使用する場合、初期状態では0Aだと思うので、一度RECT電圧を7Vに
上げてこのICを動作状態にしてから、TXの発信周波数調整で徐々にRECT電圧
を下げていく方法かと思いますが、最初からRECT電圧を5.5Vにした状態で
動作させたいのですが可能でしょうか。

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@nozawa

RECT電圧を初期状態から5.5Vにしておく方法は無いかというご質問です。

RECT電圧は、入力電圧、出力電圧および負荷電流で決まってくる電圧であると思います。
図4は、1A流すときのRECT電圧とVOUTとの関係です。(私の方にこの図の誤解がありました。申し訳ございません。)出力が、0.3Aの時は、もう少しRECT電圧のカーブが下がっても動作します。1A負荷時に、RECT電圧とVOUTの差が約0.2Vですので、そのあたりまで下げれると思います。

ただし、このデータは公表していないようです。
この値は、お客様の言われる「一度RECT電圧を7Vに上げてこのICを動作状態にしてから、TXの発信周波数調整で徐々にRECT電圧を下げていく方法」で、
出力5V、0.3A
を確保できるRECT電圧を見つけていただくしかないと思います。その時の”0”A時の電圧は図4のグラフより下がっていると思います。
*TXの発振周波数調整は、電圧調整ですね?

この電圧は通常使用しないと思うのですが、
お客さなのアプリではどこかに繋がっているのでしょうか。

上記の調整で、RECT電圧は、かなり下がると思いますが、それでも不十分な場合について検討します。
この電圧は強制的に、5.5Vくらいまで下げても、出力は5Vは出ると思います。
したがって、REC電圧端子に、5.5Vのツェナーダイオードを使用できるのではないかと考えます。図4からレギュレータの電圧降下を0.2Vとしますと、5.2V以上は必要ですので、ツェナーダイオードの電圧設定はご注意ください。

RECT電圧を強制的に下げることについては、製品のデータシートに記載がありません
ので、当方としては保証はできないのですが、可能性はあるのではないかと考えます。

ご検討いただき、うまく動作しない場合は、RECT電圧がなにかほかにも影響を与えて
いることが考えられますので、その際はアメリカ本社の製品担当に確認いたします。

ご検討ください。よろしくお願いします。

連絡ありがとうございました。

検討してみます。

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