ソリッドステートリレー は、動作にわずかな電力しか必要としないため、わずかな誘導ノイズでもシステムの誤動作を引き起こすのに十分です。 誘導ノイズを回避するには、回路基板レイアウトでの適切なワイヤの選択とトレースの配線に注意することが重要です。
- ワイヤの選択
電源ラインを入力ラインの隣に接続しないでください。誘導ノイズがソリッドステートリレーに影響を与えやすくなるためです。 ソリッドステートリレーの入力端子に誘導ノイズが発生する場合は、次のケーブルが役立ちます。
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ツイストペアケーブル:電磁ノイズを低減するため
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シールドケーブル: 静電気ノイズを低減するため
- 回路基板レイアウト
回路基板のレイアウトを行なう前に、SSRの仕様を調査し、推奨される沿面距離(Creepage distance)と空間距離(Clearance distance)を確認してください。 たとえば、Toshiba, TLP175A のデータシートには、以下の設計要件が記載されています。
備考:
- 沿面距離(Creepage distance)は、絶縁表面に沿って測定された2つの導体間(または導体と境を接する機器の表面の間)の最短経路です。
- 空間距離(Clearance distance)とは、空気中での2つの導体間(または導体と境を接する機器の表面の間)の最短距離です。
- その他
コンデンサと抵抗の組み合わせで構成されるフィルタの使用を検討してください。 これにより、高周波機器から発生するノイズも効果的に低減されます。
Doodle
LCフィルタはRCフィルタよりもいいと思います。
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はい、RCフィルタはLCフィルタよりも電力を消費し、ノイズ除去率が悪くなります。 しかし、RCフィルタはLCフィルタよりも安価です。また、RCフィルタは本質的に共振がありませんが、LCフィルタは適切に減衰させないと共振することがあります。
Doodle
RC フィルタと LC フィルタのどちらが消費電力が大きいかは、実際のアプリケーションによって異なります。