SMD(表面実装)インダクタやコイルの正確なインダクタンスの測定

SMDインダクタやコイルなど、識別を確認するための部品マーキングがないインダクタのインダクタンスを測定しなければならない場合があります。誘導性部品を正しく測定するには、次のテスト条件についてデータシートを参照する必要があります。

テスト周波数
ほとんどのコイルのインダクタンスや効率が周波数に依存するため、通常、データシートには測定条件として測定周波数が示されています。

テスト電流/信号レベル
データシートにインダクタンス仕様のテスト電流が示されていない場合があります。しかし、ほとんどのインダクタは定格電流が指定されていますので、定格電流とテスト電流が同じであると仮定して、テスト電流を定格電流として設定することができます。

以下、MurataLQW15AN6N8G00Dを例に説明します。

テスト周波数は100MHzです。

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テスト電流と信号レベルは700mA、0dBにする必要があります。

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テスト電流が定格電流に達しない場合、例えばLQW15AN6N8G00Dを1~2mAでテストした場合など、測定結果は仕様より低くなり、5.4nHまで低下する可能性があります。

詳細については、インダクタについての他の投稿をご覧ください。





オリジナル・ソース(英語)