圧着前にフックアップワイヤーを準備する方法

コネクタのコンタクトにワイヤを圧着する前に、まず使用するワイヤーを準備する必要があります。ワイヤーの長さはいくら必要か、ワイヤーゲージはいくらか、ワイヤーにどれくらいの電圧がかかるか、使用温度はどのくらいか、などを考慮する必要があります。

確認しておかなければならないもう1点は、圧着前のフックアップワイヤーの形状です。
必要な長さにワイヤーを切断し、絶縁体を剥がした後、ワイヤーの撚り線の形状を目視で確認する必要があります。撚り線は、下図のように、本来は、しっかりと巻かれているのですが、絶縁体を剥がした後は、ほんの少しほつれて広がっている場合があります。

image

圧着する前に、ワイヤーの撚り線を平らにしたり、曲げたり、ねじったり、変形させたりしないことをお勧めします。ワイヤーにこのような変形があると、導体が適切に圧着されず、コンタクトが正しい接続を維持できなくなります。ワイヤーの絶縁体を剥がした後、撚り線が緩む場合は、撚り線をゆっくりとねじることにより、ワイヤーを元のスパイラル形状に戻すことができます。

ただし、ねじりすぎないようにしてください。過度にねじると、ストランドの分布が不均一になり、ワイヤーの断面に影響を与え、圧着にも悪影響を及ぼします。

一貫性のある信頼性の高い圧着を実現するためには、適切なコネクタと圧着工具の使用も重要であることに注意して下さい。







オリジナル・ソース(英語)