LED設計における熱対策

ソリッドステート照明では、熱対策が重要な課題です。
過度の熱負荷を軽減する最も効果的な方法は、駆動電流を減らすことです。駆動電流を下げると若干ルーメン出力が落ちますが、同時にLPW(ルーメンパーワット)を上げることができ、システム効率を上げることができます。

例えば、CreeのXLamp® XM-L高輝度クールホワイトLED(光束:300ルーメン)は次のような特性を持っています。

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図1. 順電圧 - 順電流 (@25⁰C)

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図2. 順電流 - 相対光束(@25⁰C)


  • 3A駆動時(25°C)、LEDの輝度は約300lm × 325% = 975lmとなります。
    必要電力は約3A × 3.34V = 10.02W、効率は97.3lm/Wです。

  • しかし、1.5A駆動時(25°C)のLEDの輝度は約300lm × 195% = 585lmで、
    必要電力は1.5A × 3.14V = 4.71Wとなり、効率は124.2lm/Wに向上します。

したがって、駆動電流を制御して熱負荷を減らし、システム全体の効率を向上させながら、ルーメン出力を満たすようにLEDの数を増やすことが検討できます。

LED設計における熱問題についてのさらなるヒント:

  1. How to Fix Thermal Design Issue in the LED Design(LED設計における熱設計の問題を解決する方法)



オリジナル・ソース(English)