ROHM SemiconductorのSPICEライブラリにSiCパワーデバイスとIGBTが追加
ROHM Semiconductorは、LTspice回路シミュレータのSPICEモデルラインナップを拡充し、ディスクリート用のモデル数を3,500以上に増やしました（製品ページからダウンロード可能です）。ROHMでは、従来のバイポーラトランジスタ、ダイオード、MOSFETのラインナップに加え、SiCパワーデバイスとIGBTをライブラリに追加しました（図参照）。 これにより、ROHMのウェブサイトでLTspiceモデルが全製品の80%以上をカバーするようになり、パワーデバイスを含むディスクリート製品を組み込んだ回路シミュレータを使用する設計者にとってさらに便利になりました。
さらに、ROHMはウェブサイトに「設計モデル」ページを追加しましたので、シミュレーションモデルを直接ダウンロードできるようになりました。 回路設計とシミュレーションを容易にするために、ライブラリの追加方法やシンボル（回路図シンボル）の作成方法に関するドキュメントも利用できるようになっています。
近年、回路設計における回路シミュレーションの利用が増加しており、利用されるツールの数も拡大しています。 中でも、無料のLTspiceプログラムは、学生から有名企業の経験豊富なエンジニアまで、幅広いユーザーにとって魅力的な選択肢となっています。
ROHMは今後も、各種シミュレータの対応機種を拡充するとともに、高まるお客様ニーズに応えるために「ROHM Solution Simulator」などのウェブツールを提供し、回路設計の課題解決に貢献してまいります。
LTspiceやその他のツール環境をサポートするさまざまなシミュレーションモデルを提供しています。 詳細については、デザインモデルページおよびROHM Solution Simulatorページをご参照ください。
アプリケーションノート「LTspice モデルの使い方」、および「LTspiceモデルの使い方 収束性の改善ヒント」もご参照ください。
ROHMのアプリケーションノート：LTspice モデルの使い方（2.7MB）
LTspiceⓇモデルの使い方 収束性の改善ヒント（478.8KB）
図：ROHM Semiconductorは、LTspice回路シミュレータ用のSPICEモデルラインナップを拡充し、ディスクリート用のモデル数を3,500以上まで増やしました。これにより、ROHMのウェブサイト上でのLTspiceモデルのカバー率は、全製品の80%以上となりました。