ホットスワップアプリケーションにはTVSダイオードが必要ですか?

ホットスワップアプリケーションでは、大きな過電流障害が発生すると、保護用集積回路(IC)が素早く電流を遮断し、近くのコンポーネントを損傷から保護します。このような電流の50A(過電流)から0A(保護のための遮断)への急速な遮断は数十ナノ秒以内に発生し、下の式に示すように大きな過渡電流(di/dt)を引き起こします。

image

この電流は、入力トレースや入力線のインダクタンスの内部にエネルギーとして閉じ込められます。トレースインダクタンスは10nH程度と非常に低いかもしれませんが、ホットスワップコントローラの入力には下式のようなサージが発生します。

image

この-50Vサージは入力電源と直列になり、入力レール上に正の電圧スパイクを効果的に発生させ、これは通常ホットスワップコントローラまたはMOSFETドレイン-ソース電圧(VDS)の定格電圧を超えます(下図参照)。このような電圧サージを防ぐには、入力にTVSを配置してインダクタから直接グランドにエネルギーを伝達することができます。TVSの最適な配置は、入力の直列インダクタンスの後(ヒューズの後など)になります。

image




オリジナル・ソース(英語)