ヒロセ電機は、U.FLマイクロ同軸コネクタをはじめとする小信号コネクタを数多く製造しています。また、これらのコネクタを組み合わせて、RFアンテナ用途に有用なケーブルに仕上げることもできます。
しかし、U.FL-2LP-088K1T-AC-(50)とU.FL-2LP-088K1T-A-(50)のように、外見上は同じに見えるヒロセの品番が2つあることがあります。ヒロセ電機のドキュメントには、この2つの部品の違いが説明されていませんし、Digi-Keyのパラメトリックフィルタの情報にも、この2つの部品は表示されません。では、何が違うのでしょうか?
その答えは、コネクタの向きにあります。「A」マークのケーブルでは、U.FLコネクタの向きは両方とも同じで、ケーブルをテーブルの上に平らに置くと、両方のコネクタが同じ方向に「上」を向きます。しかし、「AC」マークの付いたケーブルでは、2つのコネクタのうち1つが逆になっています。テーブルの上にケーブルを平らに置くと、一方のコネクタは「上」を向き、もう一方は「下」を向きます。
これはケーブルの引き回しに役立ち、トラブルシューティングが困難な信号歪みの原因となるRFケーブルの不要な曲げやねじれを最小限に抑えることができます。システムで使用する予定のケーブル配線に最も適したコネクタの向きを選択してください。