RoHSの例外:RoHSに準拠していますが、鉛(Pb)が含まれています

「RoHS」とは、Restriction of Hazardous Substancesの略です。RoHSは、欧州連合(EU)の指令2002/95/ECとしても知られています。Digi-Keyが受ける質問は、部品にRoHS対応(準拠)と記載されているのに、なぜ鉛(Pb)が含まれているのかというものです。部品にPbが含まれているかどうかを確認するためにテストすることもありますが、「RoHS対応(準拠)」の定義について混乱することがあります。

はい、RoHSでは電気・電子部品に含まれる特定の有害物質の使用が制限されています。ただし、ある部位に含有する特定製品への禁止物質の使用については、例外があります。つまりこれらの部品には、現在のところ技術的にも科学的にも規制物質に代わる物質に置き換えることが困難な有害(禁止)物質が使用されています。このため、これらの部品はRoHS指令の適用除外によりRoHS対応とされています。

IC部品でよく聞かれるRoHS適用除外の例を紹介します。

  • 高融点はんだ中の鉛(鉛を85重量%以上含む鉛ベースの合金) [適用除外項目:7a]
  • ICフリップチップパッケージ内の半導体ダイとキャリア間の電気接続用はんだに含まれる鉛 [適用除外項目:15]
  • サーメット型トリマポテンショメータ素子に含まれる鉛 [適用除外項目:34]

例えば、 DiodesHD01-T はRoHSに準拠していますが、鉛(Pb)が含まれています。[適用除外項目:7a & 7c-1]

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Digi-KeyにおけるRoHS指令の材料情報については、以下の投稿をご覧ください。




オリジナル・ソース(英語)