STM32CubeIDEにおけるBuild Analyzerの利用

STの最新ツールであるSTM32CubeIDEは、同社の従来のTrueSTUDIO IDEとSTM32CubeMXコードコンフィギュレータを統合することで、オールインワンの開発体験を提供するEclipseベースのIDEです。その多くの機能の中には、開発者がメモリ消費を監視するのに役立つビルドアナライザやスタックアナライザが含まれています。これらは非常に便利で重要な情報を提供してくれますが、残念ながら使い勝手がよくありません。

まずは自分のプロジェクトをSTM32CubeIDEにインポートしてビルドしてみました。以下に示すように、ビルドは成功しました。ビルド出力には、人間が読める形式ではありませんが、コードサイズの情報が表示されていることにご注意ください。このような場合には、ビルドアナライザが便利です。

stm32cubeide_build_output

残念ながら、プロジェクトをビルドした後、Build Analyzer(特にMemory Regionsタブ)にコードサイズの情報が自動的に入力されません。

stm32cubeide_build_analyzer_empty

この情報を取得するには、Debugフォルダ内の <project_name>.map ファイルを選択する必要があります。 プロジェクト エクスプローラで、Debugフォルダを展開し、.mapファイルをシングルクリックします。このファイルが存在しない場合は、Debugフォルダを右クリックして Refreshを選択します。

stm32cubeide_debug_folder

Memory Regions タブには、FLASH領域 と RAM 領域のメモリ使用量の統計情報が表示されるようになりました。最も便利なのは、Usage (%) カラムで、メモリがどのくらい消費されているかを視覚的に表示します。

stm32cubeide_build_analyzer_populated



オリジナル・ソース(英語)