バリスタの放電時定数およびその測定方法

バリスタの放電時定数とは、回路が切断された後に、バリスタの抵抗値が低抵抗状態から高抵抗状態に戻るまでに要する時間のことを指します。この時定数は、バリスタの材料特性および構造設計に関連しています。

放電時定数に影響を与える要因には、以下のようなものがあります。

  • 材料組成: 材料組成は、バリスタの放電特性に影響を与えます。一般的に、酸化亜鉛(ZnO)バリスタの放電時定数はより小さくなります。
  • 構造設計: 電極の形状や位置などのバリスタの構造設計も放電時定数に影響を与えます。
  • 動作電圧: 動作電圧が高くなるほど、バリスタの放電時定数は小さくなります。
  • 動作温度: 温度の上昇により、バリスタの放電速度が速くなり、放電時定数が小さくなります。
  • 経年変化::長期間使用すると、バリスタは経年変化し、放電時定数が徐々に大きくなります。

バリスタの放電時定数は、以下の方法によって測定できます。

  • 切断法: バリスタの両端に一定の電圧を印加して低抵抗状態にし、その後、回路を突然に切断し、時間の経過とともに抵抗値を測定することにより放電時定数を求めます。
  • 短絡法: バリスタの両端に一定の電圧を印加して低抵抗状態にし、その後、突然に短絡させ、時間とともに電流を測定することにより放電時定数を求めます。

通常、バリスタの放電時定数は、材料や構造設計により1~100ミリ秒の範囲です。放電時定数を適切に制御することにより、バリスタの保護性能および耐用年数を向上させることができます。




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