スナバ は、スイッチ(通常はトランジスタですが、機械式のものもあります)が開いたときに回路のインダクタンスによって発生するスパイク電圧を抑えるために使用される電圧抑制回路です。スナバには様々な種類がありますが、抵抗 - コンデンサ(RC)スナバが最も一般的で、コンデンサと抵抗を直列に接続したものをスイッチまたはトランジスタを挟んで使用します。
電源スイッチはあらゆる電力変換器の心臓部です。その動作は、製品の信頼性と効率を直接的に決定します。電力変換器のスイッチング回路の性能を向上させるために、スナバはパワースイッチの間に配置され、スパイク電圧を抑制し、スイッチが開いたときの回路インダクタンスにより発生するリンギングを減衰させます。
スナバの適切な設計は、信頼性の向上、高効率化、EMIの低減につながります。以下の記事では、電源スイッチにスナバが必要な理由を説明しています。また同様に、最適なスナバ設計のための実用的なヒントも提供しています。
dv/dt が大きく変動するセラミックコンデンサは、多くの場合、可聴ノイズが大きく、出力段と同様にクランプ回路やスナバ回路に多く見られる傾向があります。これらのコンデンサがノイズ源であるかどうかをテストするには、(メタル)フィルムなどの代替誘電体のコンデンサに交換するか、直列抵抗を増加させることができます(図5)。可聴ノイズが減少するのであれば、部品の永久的な変更を検討すべきです。
ピーク電圧を抑制するため、図4に示すように、典型的なRCスナバがスイッチに使用されます。抵抗の値は、減衰させることを目的とした寄生共振のインピーダンスに近い必要があります。スナバの容量は共振回路の容量よりも大きくなければなりませんが、抵抗の消費電力を最小限に保つためには十分に小さくなければなりません。
参考文献:
https://www.illinoiscapacitor.com/pdf/Papers/RC_snubber.pdf
Digi-Key 参照先:
Resistor-Capacitor (RC) Snubber Design for Power Switches
Digi-Key スナバコンデンサの選択:
-「スナバ」に記載されていない追加コンデンサがあるかもしれませんのでご注意ください。
https://www.digikey.com/products/en/capacitors/film-capacitors/62?k=snubber&k=&pkeyword=snubber&sv=0&pv1989=0&sf=1&FV=-8%7C62&quantity=&ColumnSort=0&page=1&pageSize=50