最近、 Kemet 社は、「セラミックコンデンサにおける静電容量変化の電圧依存性」というタイトルのVCCに関する新しい技術トピックを提供してくれました。以下に論文の概要をご紹介します。
*VCCとは何ですか?
VCC(Voltage Coefficient of Capacitance)とは、クラスIIおよびクラスIIIのMLCCで発生する直流電圧印加による静電容量の減少のことです。VCCは、MLCCの定格電圧近くで動作している場合や、回路内で大容量が必要とされる場合によく見られます。VCCはMLCCの構造上の問題です。
VCCに影響を与える要因
- 印加電圧:電圧の増加に伴い、コンデンサの容量損失も増加します。
- 誘電体材料:クラスIIとクラスIIIのMLCCの配合組成の違いは、VCCに大きな影響を与える可能性があります。
- 設計: 誘電体の厚さの違いは電界に影響を与え、VCCに影響を与えることもあります。
クラスIのMLCCはどうでしょうか?
クラスIのMLCCは、CaZrO3で作られており、BaTiO3で作られているクラスIIやクラスIIIに比べて非常に安定しています。その結果、交流電圧や直流電圧による静電容量の変化がほとんどありません。
もっと詳しい情報をお探しですか?
Kemet社の完全版ドキュメントKemet VCC PDF.pdf (438.3 KB) をご覧ください。Kemet社はまた、エンジニアリングセンターの中で、 MLCC誘電体の違い についての優れた記事を掲載しています。