電気技師によれば家庭のコンセントは170ボルト、しかし私の測定では120ボルト

これはいい質問です。一般的に家庭のコンセントは、実は交流電源です。その電源はおよそ170ボルトの交流電圧で、測定しているのは120ボルトの実効値です。これは、デジタルマルチメータが直流120ボルトと等価の交流120ボルトの実効値(RMS)を読み取っていることを意味します。お気づきかも知れませんが、高級なDMM(デジタルマルチメータ)には、その上部に「True RMS」と表示されています。つまり、DMMは、自分で計算をすることなく、あなたに代わってDMMが計算を行い、直流電圧と等価な交流電圧の実効値を表示してくれるのです。実効値の計算式はピーク電圧を2の平方根(=1.414…)で割った値です。これを自分で計算するには、AC電源のピーク値(この場合は170ボルト)を知る必要があります。そして、170ボルトを2の平方根で割ると、およそ120ボルトの実効値(より正確には120.21ボルト)が得られます。このことから、交流170ボルト(ピーク電圧)は直流120ボルトにほぼ等しく、正式には交流120ボルト(実効値)と呼ばれています。より詳しく理解するために、以下の動画をご覧ください。




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