5バンドの抵抗が5バンド表示の抵抗でない場合

Digi-Keyのサイトにある5バンドカリキュレータでは計算できない5バンド表示の抵抗についての質問をときどき受けることがあります。

一例をあげてみましょう。第1バンドの色が青であっても黒であっても、5バンドカリキュレータでは正しく表示されません。しかし、4バンドカリキュレータを使用すると、青、灰色、銀色、金色の入力だけで、正しく計算できます。

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さて、お答えしなければならないいくつかの質問が残っています。抵抗が4バンド表示なのか、それとも5バンド表示なのかを、どのように見分けることができるのでしょうか。5バンドの抵抗が4バンド表示だとするなら、第5バンドは何でしょうか?

鍵となる表示はバンドの間隔です。ほとんどの抵抗器メーカーは乗数と許容差のバンド間隔を他の間隔よりも少し広くしています。この図はYageoの抵抗の例で、特別なバンドをもった4バンド抵抗器を示しています。

これはBournsの同様な抵抗で、5バンドを示しています。図では、それほどはっきりしていないのですが、乗数と許容差の間に少し広い間隔が空いていることが分かります。

これで、それが何を意味しているかを知りたい第5バンドを備えた4バンド表示の抵抗が存在することが分かりました。これは少し分かりにくいです。IEC 60062:2016によると、標準カラーコードは温度係数を示しています。

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これは必ずしもいつも当てはまるわけではありません。例えばYageoのあるシリーズ
では、5番目の黒の線は無誘導の意味で使っています。

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お持ちの抵抗を特定しようとすると、難しいものから不可能なものまで範囲が及びます。それが色の場合、IEC 60062:2016の温度係数を示していると思われます。 第5バンドが黒の場合は、抵抗器メーカーを特定しデータシートを確認することをお勧めします。

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