質問:
拡散反射形センサB5W-DBのデータシートに記載されている応差の意味を教えてください。
回答:
反射形光センサの場合、動作距離と復帰距離の差を「応差(の距離)」と言います。
解説:
反射形光センサにおいて、動作距離とは検出物体をセンサに近づけたときにONする距離のことです。 また、検出物体をその距離から離しOFFする距離が復帰距離です。この動作距離と復帰距離の差を「応差の距離」と言います(下図参照)。 応差がないと、動作領域付近でON/OFFを繰り返す現象(チャタリング)が起きます。 これを防止するために、応差を設けています。 B5W-DBの応差は、30%以下と規定しています。 例えば、ある個体で800mmの距離でONした場合、復帰距離は800mm x 1.3 = 1,040mm以下であることを示しています。
ワンポイントアドバイス
反射形光センサを使用する場合、一般的に検出物体はセンサに対して、左右、もしくは上下方向からセンサの投受光面の前を横切るように設計します。 しかし、正面からセンサに近づく物体を検出する場合は、動作距離(ON)から応差の距離分離れないと復帰(OFF)しません。 このようなアプリケーションには、応差の距離に関して機器設計上の配慮が必要です。
商品カテゴリー | センサ 限定反射形センサ/拡散反射形センサ |
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分類 | 使用・アプリケーション |
関連キーワード | 光センサ 拡散反射形センサ 応差の距離 チャタリング 復帰距離 動作距離 復帰不具合 B5W-DB |
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光センサ | Digi-Key Electronics
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