整流用ダイオードブリッジのD45XT80(新電元)について

@HIRO_FPGA

いつもお世話になります。

ご指摘の通り、PFが許容電力に相当すると思われます。

ダイオードの電流-電圧特性は非線形であり、またジャンクション温度の関数でもあるので、電流-PF特性を表す数式は複雑なものになると思います。グラフはコンピュータ解析値か実測値で求めたものだと思われます。

また、データシートのグラフには、電流はピーク値ではなく、平均値と記載されています。

消費電力PFは、オームの法則通り、PF =(電流)x(順方向電圧VF)の積分で表されるのですが、ダイオードは抵抗と違って電流で発生する電圧が電流値に比例しない非線形性を示すので、電流の実効値を使って単純化することが出来ないのだと思います。

また、1次側を流れる電流の実効値Irmsは、入力電圧の実効値をVrmsとして、次の式になります。

Irms =(2次側の消費電力)/ Vrms = 1111W / 240Vrms = 4.63Arms

従って、1次側の電流ピーク値は、3.3Aではなく、6.6Aのように思います。

ご確認いただけませんでしょうか。

グラフでは、3.3Aではなく、上記電流の平均値に相当するPF(W)をみる必要があると思います。

まずは、上記で発生する消費電力を計算するのが先決だと思います。

その後のヒートシンクの熱抵抗(℃/W)を計算する計算手順は、通常の熱設計だと思います。

つぎの新電元のURLに計算ツールもあるようです。ご利用できるかも知れません。

また、次のDigiKey 日本語TechForumの記事も大変参考になると思います。

よろしくお願いいたします。