エレクトレットコンデンサマイク(ECM)とMEMSマイク

エレクトレットコンデンサマイク(ECMマイク)は、コンデンサの充電/放電の原理をマイクの動作に利用しています。 ダイヤフラムはコンデンサーの1つのプレートとして機能し、音により振動が発生し、プレート間の電荷の変化を生成して信号伝送を行います。

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振動は純粋に電気機械的なメカニズムであるため、全音響周波数(0-20kHz)に応答し、信号伝送において低歪です。そのため、一般的に外部ポータブルマイクとして使用されます。 その欠点は、リフローはんだ付けを行うことができないことで、手はんだづけ用に、特別のはんだ付けプロセスとツールがあります。

MEMSマイクは、半導体技術の製品です。特性、信頼性、製造性において、ECMに比べて次のようないくつかの重要な利点があります。

  1. MEMSマイクロフォンはリフローはんだ付けプロセスを行うことができます。ECMはできません。

  2. MEMSマイクはECMよりも高い「パフォーマンス密度」を備えていますので、ECMよりも優れたノイズ性能を持っています。つまり、MEMSマイクのノイズを評価してキャンセルすることができます。

  3. 温度変化の下で、MEMSマイクはECMよりも感度の変動が少なくなります。 通常、ECM感度は動作温度範囲で最大+/- 4 dBドリフトしますが、MEMSマイクでは、約0.5 db以下です。

  4. MEMSマイクの振動感度はECMよりも低くなっています。 MEMSマイクの質量は一般にECMの質量よりも小さいため、振動応答はECMよりも影響を受けません。

  5. MEMSマイクは、ECMよりも部品間の周波数応答が均一です。 特に高周波数と低周波数のパフォーマンスでは、各タイプからサンプルがランダムに選択され、周波数応答分析が行われました。 この実験は、MEMSマイクがより安定して平均的であることを示しています。これは、MEMSを使用した最終製品のパフォーマンスがより安定していることを意味します。

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MEMSマイクには多くの利点があるため、スマートフォン、タブレットPC、補聴器、車、ヘッドフォン、スマートホームなどの多くの用途の製品で使用されています。

マイクについては ”ここ” からご覧いただけます。また、タイプの項目でエレクトレットコンデンサーまたはMEMSを選択できます。






オリジナル・ソース(英語)