IoTエンクロージャの基礎知識

IoTプロジェクトを構築したのはいいのですが、今度はそれを何に入れるか。プロジェクトのためのエンクロージャを選択する際に考慮すべき点はたくさんあります。

まず、そのプロジェクトがどこに置かれるかを考えます。公共の場に設置するのですか?その場合、しっかりと閉めることができるボックスや、内側から何かに取り付けることができるボックスを検討するとよいでしょう。将来的に部品にアクセスする必要がない製品であれば、錠を使用せずに接着剤でボックスを封止するのもよいでしょう。ボックスを封止するときは、中の部品が過熱しないようにしたいものです。製品の設置場所に応じて、ボックス内に空気の流れを確保するためのスペースを残すか、通気口やファンを追加することができます。エンクロージャが埃や水に濡れる可能性のある場所に設置される場合は、IP規格のボックスを入手することをお勧めします。Digi-Keyでは、IP10~IP68のエンクロージャを扱っています。

次に考えるのは、サイズです。基板などの内部部品だけでなく、センサ、ボタン、ライト、アンテナなどの外部部品も含めて、必要なサイズを検討するとよいでしょう。内部サイズを検討するときは、電気的ノイズの問題を引き起こす部品がある場合に必要な余分のスペースを考慮することを忘れないでください。外付け部品のサイズを考える場合、縦横のサイズに加え、パネルマウントの場合は外付け部品の奥行き、さらに配線やエンクロージャの背面に取り付ける部品も含めて必要な奥行きを考慮する必要があります。

次に、将来計画の検討です。これは単発のプロジェクトですか、それとも大量生産が予定されているプロトタイプですか。単品または少量のプロジェクトでは、カスタムサイズのケースを3Dプリントするのがよいでしょう。Digi-Keyが取り扱う3Dプリンタはこちらでご覧いただけます。多数の製品を製造する場合、ボックスを注文し、自分で穴を開けるか、Digi-Keyからカスタムカットボックスを注文するのがよいでしょう。カスタムボックスの詳細については、こちらをご覧ください。

注意しなければならないのは、エンクロージャがファラデーケージになる可能性があることです。最も多い原因は、鉄系の金属容器を使用していることです。もう1つの原因は、ある種の箱の顔料(最も一般的なのは黒)が鉄などの鉄系材料で作られていることです。そのため、容器がファラデーケージと化し、常にあるいは断続的に問題が発生する可能性があります。多くの場合、この問題が確実に起こらないように、アンテナは筐体の外側に設置されます。




オリジナル・ソース(English)