MACOM RF/マイクロ波ダイオードの動作周波数範囲

このRF/マイクロ波ダイオードの動作周波数範囲はどのくらいですか?

回答:この質問は、ダイオードが使用される回路の目的、および許容可能なダイオードの性能仕様に関する情報がなければ回答できません。

例えば、PINダイオードはスイッチング素子としてよく使われます。このダイオードの生み出す挿入損失とアイソレーションは、ダイオードのパラメータ(静電容量と直列抵抗)と信号の周波数によって決まります。
シャントPINダイオードの場合、ダイオードが順方向にバイアスされたときの直列抵抗と誘導性リアクタンスのベクトル和の大きさが、そのダイオードが作り出すアイソレーションを決定します。ダイオードの挿入損失は、非導通時の容量性リアクタンスによって大きく左右されます。これらのダイオードの特性は、いずれも信号の周波数に影響されます。ダイオードが特定の信号周波数で使用するのに適しているかどうかは、「どの程度のアイソレーションがあれば十分か」「どの程度の挿入損失があれば大きすぎるか」という質問によって決まります。
バラクタダイオードは、電圧制御発振器の共振回路の同調素子としてよく使われます。また、このような回路にはインダクタンスやそれに相当するものが含まれており、バラクタの静電容量と共に共振周波数を決定します。これは、1つの方程式に2つの未知数がある状態で、インダクタンスの値は、バラクタのキャパシタンスと同様に重要です。繰り返しになりますが、特定の周波数で特定のダイオードを使用する適合性は、ダイオードの特性だけでは決まらないのです。




オリジナル・ソース(英語)