SOD-523やSOT-723などの超小型パッケージのOnSemi製ディスクリートデバイスのいくつかには、2つのテープ&リール(T/R)パッケージングのオプションがあります。
「T1」のサフィックスのついたオプションは、3000個(SOD-523の場合)または4000個(SOT-723の場合)を含み、部品が配置されない「ダミーポケット」があるリールを定義し、テープの第2ポケットにのみ実際の部品が配置されます。
もう1つのオプションは「T5 」のサフィックスがついており、8000個がテープ上に連続して配置され、ダミーポケットのないリールを定義しています。
この情報は、自動組立工程でピック&プレースマシンを調整する際に重要です。
2つのテーピングオプションがある部品は、データシートの「注文情報」に明確に記載されています。
SOD-523パッケージのOnSemi品番BAT54XV2T1G(BAT54XV2T1GOSTR-ND)を例にとって説明します。
データシートには以下のように記載されています。
Digi-Keyでは、BAT54XV2T1G(BAT54XV2T1GOSTR-ND)とBAT54XV2T5G(BAT54XV2T5GOSTR-ND)の両方の在庫があります。
また、SOT-723パッケージの例としては、OnSemi品番NTK3139PT1G(NTK3139PT1GOSTR-ND)で説明します。
データシートには以下のように記載されています。
Digi-Keyでは、NTK3139PT1G(NTK3139PT1GOSTR-ND)とNTK3139PT5G(NTK3139PT5GOSDKR-ND)(DKR、Digi-Reelとして提供)の両方の在庫があります。
Digi-Keyのカットテープ包装とDigi-Reels(DKR)は、メーカー純正リールから派生した製品であるため、同じ2つのリールスタイルの品番が適用されます。
Digi-Keyでは、「T1」サフィックスまたは「T5」サフィックスのどちらか1つのパッケージングオプションしかない場合もあります。
例えば、MM5Z15VT1G(MM5Z15VT1GOSTR-ND)は、Digi-Keyでは「T1」サフィックスの製品のみを在庫しています。これは、OnSemiの ツェナーダイオードファミリ全体に当てはまります。
OnSemiのパッケージング方法の詳細は、同社のテープ&リールパッケージング仕様パンフレット、BRD8011/Dに記載されています。こちらからご覧いただけます。
Digi-Keyが取り扱っている他のベンダーは、これらのSOD-523またはSOT-723パッケージの部品を連続テープまたは「ダミーポケット」リールで出荷しますが、それぞれの部品には固有のテーピング方法があり、それぞれのデータシートで確認する必要があることを強調しておきたいと思います。OnSemiが一部の製品で行っているように、すべてのベンダーが選択のオプションを提供しているわけではありません。