オンボード型PX-M03シリーズのパワーモジュールは洗浄できますか?

プリント基板(PCB)アセンブリの洗浄の第一の目的は、アセンブリの清浄度を確保し、フラックス残渣などの有害な汚染物質を除去することです。TDK-LambdaPXCM0324WS05Aなどの、プリント基板に実装されたPX M03 シリーズのパワーモジュールを、組み立て後に洗浄できますか?

これらのオンボード型PX M03シリーズのパワーモジュールは洗浄が可能ですが、洗浄には注意が必要です。

洗浄工程の前に
PX M03シリーズの電源モジュールとそれに関連するアプリケーションのプリント基板アセンブリは、半田付け後、電源モジュールが洗浄液の温度近くまで十分に冷却されるまで、洗浄しないでください。 これにより、冷却中にピンとポッティングの間からモジュールへの洗浄液の真空吸収を防ぐことができます。

このパワーモジュールを洗浄するために、TDKは以下の洗浄剤を提案しています。T

洗浄方法 分類 洗浄剤
超音波洗浄 水系 脱イオン水
超音波洗浄 溶剤系 IPA(イソプロピルアルコール)

洗浄工程
水系洗浄では、さまざまな洗浄段階(前洗浄、洗浄、すすぎ、最終すすぎ、乾燥)で構成されるインラインクリーナシステムを使用することをお勧めします。 水系洗浄には脱イオン(DI)水をお勧めします: 最小抵抗レベルは1MΩ-cmです。 水道水の水質はさまざまで、硬度、塩化物、固形分によって品質が異なるため、水系洗浄にはお勧めしません。

超音波洗浄の合計時間は3分以内としてください。

乾燥
洗浄後は、パワーモジュールを十分に乾燥させ、水分や汚れを確実に除去する必要があります。
推奨ベーキング条件:80°C、2時間

洗浄後の製品外観
洗浄後、マーキングまたはデートコードが色褪せたり消えたりする場合がありますが、 その特性に機能的な影響はありません。

出典:TDK-Lambda Cleaning AppNote




オリジナル・ソース(英語)