メートル法、そのプリフィックス(接頭語)、および変換方法
SI(国際単位系) としても知られる メートル法での計測は、次の3つの部分から成っています。
- 数値
- プリフィックス
- 計測の単位
数値
所定の単位でカウントされた数が数値として参照されます。その数値はプリフィックスの関数となります。
プリフィックス
非常に大きな数字や非常に小さな数字を全てゼロで表現するのは、非常に大変なことです。このため、 メートル法ではプリフィックスを用いて測定値に倍率を掛け、大小を問わずどのような規模の数字でもより簡単に扱うことができるようにしています。ゼロの数で特定の倍率を覚えなくとも、その倍率に割り当てられたプリフィックスで参照することができます。
プリフィックスの倍率は以下の表を参照
プリフィックス | 記号 | 底10の累乗 | 10進数 |
---|---|---|---|
クエタ(quetta) | Q | 1030 | 1,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000 |
ロナ(ronna) | R | 1027 | 1,000,000,000,000,000,000,000,000,000 |
ヨタ(yotta) | Y | 1024 | 1,000,000,000,000,000,000,000,000 |
ゼタ(zetta) | Z | 1021 | 1,000,000,000,000,000,000,000 |
エクサ(exa) | E | 1018 | 1,000,000,000,000,000,000 |
ペタ(peta) | P | 1015 | 1,000,000,000,000,000 |
テラ(tera) | T | 1012 | 1,000,000,000,000 |
ギガ(giga) | G | 109 | 1,000,000,000 |
メガ(mega) | M | 106 | 1,000,000 |
キロ(kilo) | k | 103 | 1,000 |
ヘクト(hecto) | h | 102 | 100 |
デカ(deca) | da | 101 | 10 |
100 | 1 | ||
デシ(deci) | d | 10−1 | 0.1 |
センチ(centi) | c | 10−2 | 0.01 |
ミリ(milli) | m | 10−3 | 0.001 |
マイクロ(micro) | μ | 10−6 | 0.000001 |
ナノ(nano) | n | 10−9 | 0.000000001 |
ピコ(pico) | p | 10−12 | 0.000000000001 |
フェムト(femto) | f | 10−15 | 0.000000000000001 |
アト(atto) | a | 10−18 | 0.000000000000000001 |
ゼプト(zepto) | z | 10−21 | 0.000000000000000000001 |
ヨクト(yocto) | y | 10−24 | 0.000000000000000000000001 |
ロント(ronto) | r | 10−27 | 0.000000000000000000000000001 |
「底10の累乗」 の列で、10の何乗かが示されていることに注目してください。これは、基準となる100(= 1)から小数点が移動する位置(桁数)を表わしています。また、すべてのポジションに名前があるわけではなく、ジャンプしていることにも注意してください。例えば、マイクロ(micro) からナノ(nano) へと進むとき、小数点に3桁のギャップがあります。
「µ」、これは何?何故?
メートル法では、1,000,000より大きい乗数を表すプリフィックスに大文字を使用し、小さい乗数を表すフィックスに小文字を使用しています。そして、メガとミリを意味する1文字のプリフィックスに「M」と「m」がすでに使われていました。そこでマイクロ(micro)にはギリシャ文字の「µ」を使うことになりました。
多くのキーボードには「µ」のキーはありません。このことが「µ」の使用を難しくし、「µ」の代わりに通常の「u」がよく使われる理由でもあります。
キーボードで「µ」の打ち方
全てのキーボード配列
-
- 任意のUnicodeのコードポイントは、次のように16進数で入力できます。
Alt+0181
数字の先頭の「0」は省略できないことに注意してください。
- 任意のUnicodeのコードポイントは、次のように16進数で入力できます。
-
Linuxの場合
- 任意の Unicodeのコードポイントは、次のように16進数で入力できます。
Ctrl+⇧ Shift+u b5space
- 任意の Unicodeのコードポイントは、次のように16進数で入力できます。
QWERTYキーボード配列
-
Linuxの場合
- コードポイントU+00b5は次のように入力できます。
right-alt+m
(ただし、right alt key がAltGr
キーとして動作するよう設定されている場合です。)
- コードポイントU+00b5は次のように入力できます。
-
MacOSの場合、コードポイントU + 00b5は次のいずれかの方法で入力できます。
⌥ Opt+mもしくは⌥ Opt+Y
以下のウェブページより一部抜粋
単位
国際単位系
測定項目 | 単位名 | 記号 |
---|---|---|
時間 | 秒 | s |
長さ | メートル | m |
質量 | キログラム | kg |
電流 | アンペア | A |
熱力学温度 | ケルビン | K |
光度 | カンデラ | cd |
物質量 | モル | mol |
アメリカ国立標準技術研究所(NIST) は、単位をより詳しく説明するために下記の図を作成しています。
メートル法とSI単位系のウェブページを見るにはここをクリックしてください。
まとめ
例えば、
数値 | プリフィックス | 測定単位 | 表現 |
---|---|---|---|
10 | キロ | メートル | 10km |
0.1 | マイクロ | アンペア | 0.1µA |
変換:
数値は、スケールを上下に変換しないと、書きにくかったり、正しく見えなかったりする場合があります。
例:
元の数値 | 小数点が移動する位置(桁数) | 結果の数値 |
---|---|---|
1km | 3 | 1000m |
0.1µA | 6 | 100,000pA |