ラッチングリレーのキープ力(保持力)は、どの程度の期間大丈夫でしょうか?

質問:

ラッチングリレーのキープ力(保持力)は、どの程度の期間大丈夫でしょうか?

Block

回答:

ラッチングリレーのキープ力(保持力)は、経年変化により減衰し、保持力の低下によりセット状態が解ける場合があります。
経過時間に対する減衰率は周囲環境により異なります。「キープ力の減衰 」データをご参照ください。

Block

解説:

ラッチングリレーの保持力の経時減衰について
磁気保持形ラッチングタイプリレーをセットのまま長期間使用された場合、磁気力は経年変化により減衰し、保持力の低下によりセット状態が解ける場合があります。
これは半硬質磁性材料の性質でもあり、経過時間に対する減衰率は周囲環境(温度、湿度、振動、外部磁界の有無)により異なってきます。 1年に1回以上メンテナンス(一度リセットし再び定格電圧を印加してセットさせる)を実施してください。

ラッチングリレーの保持力の減衰例
G2RKのキープ力(保持力)の減衰データを示します。 常温でセット(キープ)した状態で常温中と高温80℃中に放置してキープ力を測定しています。 この条件では、常温、高温放置ともに約100時間放置した時点でキープ力の低下が始まっています。
室温で100時間以上放置した場合、高温で放置した場合よりも保持力の減衰は小さくなります。ただし、減衰が始まる時間は目安です。

プリント基板用リレー共通の注意事項:2-2-21「ラッチングリレー使用の場合(5)ラッチングリレーの保持力の経時減衰について」をご参照ください。

Block

ワンポイントアドバイス

ラッチングリレーにおいて、長期でセット(キープ)した状態で使用されるとキープ力が減衰して振動・衝撃などでキープが外れる原因になります。リセット状態でのご使用をご検討ください。

Block

DigiKeyのウェブサイトでこの製品ラインをご覧になるには、以下のリンクをクリックしてください。
リレー | DigiKey Electronics


この「よくある質問」はOmronから提供されています。




オリジナルのFAQをご覧になるには、以下のリンクをクリックしてください。
https://components.omron.com/jp-ja/faq/relays/FAQE10049




オリジナル・ソース(English)