アンテナ利得とケーブル損失


austare

それぞれ長さ3.0 mの2本のRF174ケーブルが一体化されたTeltonika PR1KCL25 コンボMIMOアンテナを購入しました。このアンテナの仕様上の利得は、メインが2.5 dBi、サブが2.0 dBiとなっています。

この長さのRG174ケーブルによる損失はアンテナの利得より大きいのではないでしょうか?それとも、仕様で示されている利得にはこれらの損失が考慮されているのでしょうか?




rick_1976 Applications Engineer

アンテナの「利得」という概念は、アンテナの放射パターンが、全く指向性を持たない理論的なモデルに対して、どれだけ指向性/収束性を持っているかの尺度です。言い換えれば、アンテナの向きをどの程度正確に合わせる必要があるかを示す指標です。また、アンテナに供給された電力をどれだけ効率よく放射できるかも重要な要素です。

これはケーブル損失の概念とはわずかに異なります。ケーブル損失は、一端に入力された電力のうち、熱に変換されずに実際に反対側から出力される電力の割合を指します。

RG174ケーブルを3m使用して約1GHzの信号を伝送する際に生じる損失は、信号電力のおよそ半分です。理想的とは言えませんが、想定される使用状況において、より太いケーブルを扱う手間と比較すると、おそらく妥当なトレードオフと言えるでしょう。

この場合、この数値から判断すると、ケーブルによる損失を考慮しても、このアンテナは等方性アンテナ(無指向性)より数dB上回る結果となる程度に、十分な指向性を持っていることを示しているように見えます。




オリジナル・ソース(English)