一般的に、ラッチングリレーの初期状態は使用前にメーカーが設定します。例えば、 Panasonic Electric Works のTQ2SA-L2-12V-X’s の初期状態は次のように、工場で指定されています。
しかし、ときどき、リレーが使用される前に、この指定された初期状態が変更されていることに気づくことがあります。これは、リレーの不良ということでしょうか?
リセットモードにおいて「リセット」コイルの接点が到達する状態は保証されておらず、不良とはみなされません。ラッチングリレーはリセット状態で工場から出荷されます。しかしながら、輸送中または設置中にぶつけたり衝撃が加わると、接点の状態が変化することがあります。
例えば、このTQ2SA-L2-12V-X への衝撃が490 m/s² を超えると、ラッチング接点が「切り替え」られて接続を「セット」コイル状態にするのに十分です。
このため、設計上必要な場合は、設置前にリレーを初期化して強制的にリセット状態にできる回路でリレーを使用することをお勧めします。