電気機械式リレーのメーカーには、必ず各リレーの仕様書が用意されています。仕様書には、リレーコイルとそのスイッチ接点の両方の電圧と電流の定格が記載されています。また、仕様書には、リレーコイルとスイッチングコンタクト端子の位置に関する情報も記載されています。さらに、リレーがAC電源またはDC電源で通電可能かどうかも記載されています。以下のリストは、リレーの最も重要な定格を説明するものです。
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動作電圧(Pickup voltage)- リレーを動作させるために必要な最小限のリレーコイル電圧
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動作電流(Pickup current)- リレーを動作させるために必要な最小限のリレーコイル電流
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保持電流(Holding current)- リレーの動作を保持するために必要な最小限の電流。注(保持電流は、動作電流より小さい。)
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復帰電圧(Dropout voltage)- リレーが動作しなくなる(元の状態に戻る)最大リレーコイル電圧
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接点電圧定格(Contact voltage rating)- リレー接点が安全にスイッチングできる最大電圧
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接点電流定格(Contact current rating)- リレー接点が安全にスイッチングできる最大電流
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接点電圧降下(Contact voltage drop)- リレーの動作時に閉じた接点にかかる電圧降下
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絶縁抵抗(Insulation resistance)- 開放状態でリレー接点間を測定した抵抗値
Rachel_Thompson DigiKey Employee
他にもこのようなものがあります。
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力率(Power Factor)- 電圧と電流の位相差のこと。大きな誘導性負荷では力率が低くなります。
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時定数(Time Constant)- 負荷電圧が供給された後、電流が最大電流の63.2%に達するまでに必要な時間を決定するために使用されます。