ADIのワイヤレス振動評価キットVoyager4 EV-CBM-VOYAGER4-1Z - 機構設計

この記事では、ADIのワイヤレス振動評価キットVoyager4 EV-CBM-VOYAGER4-1Zの機械的な形状と構造について説明します。

この構造設計は産業用ワイヤレス監視の要件を中心に据えており、複数のモジュールを統合して連携させます。このキットは、設計者がデバイスやテストフィクスチャにワイヤレスソリューションを迅速に導入できる、完全な低消費電力振動モニタリングプラットフォームです。エッジAIアルゴリズムによってモータの異常な動作を検出し、診断やメンテナンスの要求を始動させることができます。


ワイヤレス振動評価キットVoyager4 EV-CBM-VOYAGER4-1Zを使用すると、設計者は機械やテストセットアップにワイヤレスエッジAIモニタリングソリューションを迅速に導入できます。(画像出典:Analog Devices)

機構設計

  • 外形寸法:デバイスの直径は46mm、高さは77mmで、底部にはM6ネジ穴または接着剤による取り付け方法が装備されており、モータのハウジングに簡単に固定できます。
  • 素材:デバイスのベースはアルミニウム、トップカバーはABS樹脂で構成されています。アルミニウム構造は放熱性を高め、振動の干渉を低減し、一方、プラスチック製トップカバーはBLEアンテナからの信号を通します。
  • PCBレイアウト:BLEモジュールとAIモジュールは垂直に設置され、バッテリはブラケットに固定されています。センサと電源ボードは、最も正確なデータ収集を実現するために、振動源の近くに配置されています。

関連品番:

ADIのワイヤレス振動評価キットVoyager4 EV-CBM-VOYAGER4-1Z

  • MEMS加速度センサ
    • ADXL382:16ビット8kHz帯域幅の3軸デジタル加速度センサで、高精度で振動データを収集します(ベアリングの故障検出など)。
    • ADXL367:14ビット、100Hzの低消費電力3軸加速度センサで、低消費電力条件下で振動イベントの監視とシステムの起動を行います。
  • マイクロコントローラとエッジAI処理
    • MAX32666:BLE 5.3に対応したマイクロコントローラで、ワイヤレスデータ伝送とシステム制御を行います。
    • MAX78000:ハードウェアCNNアクセラレータを内蔵したエッジAIプロセッサで、局所的な振動異常検出を実現し、データアップロードの必要性を低減します。
  • 電源管理モジュール
    • MAX20335:ロードスイッチで、システムの消費電力を最適化します。
    • MAX17262:バッテリ充電監視チップで、バッテリの充電状態をリアルタイムでフィードバックします。
    • MAX38642:電源管理ICで、柔軟な電源供給方式をサポートします。




オリジナル・ソース(English)