質問:
限定反射形センサB5W-LBで、機器を防塵・防滴構造にするため、透明板でカバーすることは可能ですか?
回答:
可能です。ただし、センサ前面に透明カバー板を設置する場合は、カバー板からの反射光がセンサに入光しない工夫が必要です。
解説:
限定反射形センサB5W-LBシリーズのご使用において、機器の防塵、防滴などの目的でセンサ前面に透明カバー板を設置する場合は、必ずセンサの投受光面に接するように設置してください。透明カバー板をセンサから離して設置すると、その透明板からの反射光により、センサが常時入光状態となってしまう場合があります。
また、透明板をセンサ投受光面に接して設置する場合でも、透明板自体の内・外表面の反射光(下図参照)がセンサに入光します。
できるだけ板厚を薄く設計することで、この入光量を減らすことができます。これをデジタル出力タイプで評価する場合は、カバー板が若干センサから浮いた場合でも入光状態にならないことを確認してください。少しでも入光状態になる場合は、しきい値に余裕がないことを意味しますので、アナログ出力タイプを選定してください。カバー越しに検出物体が有る場合とカバーだけの場合の出力電圧を確認し、最適なしきい値を設定します。
ワンポイントアドバイス
機器の構造上、どうしてもセンサから離して透明カバー板を設置せざるを得ない場合は、以下をご検討ください。
透明カバー板の内・外表面からの反射光がセンサの受光部に入らないよう、センサに対し傾けて設置してください。設置角度については、データシートの傾き特性図を参考にしてください。この場合も、アナログ出力タイプを用いて、カバー越しに検出物体が有る場合とカバーだけの場合の出力電圧を十分確認することで、最適なしきい値を設定してください。
また、機器使用中に、透明カバー板に傷がついたり、ごみ、ホコリなどが付着するとそれらによる乱反射光で受光量が大きく変化する可能性があります。よって、こういった機器使用開始後の変化分を見込んだ評価試験を実施されることをお薦めします。
商品カテゴリ | センサ 限定反射形センサ/拡散反射形センサ |
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分類 | 使用・アプリケーション |
関連キーワード | 光センサ 限定反射形センサ 透明カバー 防滴構造 B5W-LB |
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光センサ | DigiKey Electronics
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