Hammond整流器の計算式と設計ガイド

変圧器の電圧:変圧器の2次側に必要なAC電圧は、選択した整流器のタイプとフィルタの構成によって大きく変わります。必要なDC電圧と選択した整流器/フィルタにもとづいた目安として以下の式をお使いください。すべてのAC電圧は実効値です。損失分(このガイドには含まれていません)、特に、ダイオードの電圧降下分を考慮に入れることを忘れないでください。DCレギュレータの電圧要件と最小動作ライン電圧に対して適切な安全マージンを残してください。

変圧器の電流定格: 変圧器のAC電流定格はDC負荷電流から再計算する必要があります。必要な電流は、選択した整流器のタイプとフィルタのタイプによって異なります。一般的なDC電源について示されたガイドとして以下の計算式をお使いください。計算式には、フィルタにおける、より高いピークトゥピーク値のコンデンサ充電電流が含まれています。

整流器の選択の注意点:整流器を選択する際、全波整流回路の平均電流はダイオード1個あたりDC電流の0.5倍であることを覚えておいてください。ターンオン時のサージをカバーするため、出力電流の少なくとも2倍の定格をお勧めします。全波整流回路では、逆電圧の定格はAC電圧の1.4倍を超える必要があります。半波整流回路では、逆電圧の定格はAC電圧の2.8倍を超える必要があります。

コンデンサの選択の注意点:コンデンサの電圧を選択する際、変圧器のレギュレーションによるDC電圧の上昇を考慮に入れる必要があります。フィルタのコンデンサに流れる実効値リップル電流はDC負荷電流の2~3倍になることを覚えておいてください。コンデンサの寿命は、実効値電流を減らしたり周囲温度を下げたりしてコンデンサの温度を下げることにより大幅に向上します。

下図をクリックすると拡大図が見られます。

要約

半波整流抵抗負荷

半波整流コンデンサ入力負荷

全波整流抵抗負荷

全波整流コンデンサ入力負荷

全波整流チョークコイル入力負荷

全波整流ブリッジ回路抵抗負荷

全波整流ブリッジ回路コンデンサ入力負荷

全波整流ブリッジ回路チョークコイル入力負荷

Hammond Manufacturingのフルドキュメントはここをクリック(P.13/116)




オリジナル・ソース(英語)