Molexの工具には校正シートが同梱されるものと、されないものがあります。
- クローズドバレル製品用のMolex手工具は、ATS(アプリケーションツーリング仕様書)、いわゆるデータシートの最後に校正証明書/校正シート付きで出荷されます。
- オープンバレル製品用のMolex手工具には、校正証明書/校正シートは付いていません。
- クローズドバレルまたは工業用端子に校正証明書/校正シートを付けることは、UL要件の1つです。
- オープンバレルまたは商用端子はUL規格に該当しません。
- 結局、校正証明書/校正シートはある瞬間を切り取ったものなので、あまり意味がありません。大切なのは、作業者による生産前、生産中そして生産終了時に各工具をチェックする適切な品質管理手順です。
- 工具を落としたり、知らずに間違った使い方をすると機能しなくなったり、キャリブレーションが「失われたりする」可能性があるため、例えば6ヶ月前に受領した工具に付属していた校正シートは、メーカー(Molex)が出荷した時点では正常な良品であったことを証明しているだけです。お客様、もしくはユーザーが工具を受領した際にまず確認し、そして毎日工具を使用しているその時々で確認しなければなりません。
- 作業者は、使用する工具の品番のATS に記載されている、次の重要な仕様を調整に用います。
- クローズドバレルはATSに記載されている引張力で、「Go / No Go」仕様を用います。
- オープンバレルはATSに記載されている引張力で、クリンプ高さ(Hight)の仕様を用います。
こちらもご覧ください:
Molex ServiceGrade™ Versus Molex PremiumGrade™ Hand Tools
参考:
https://www.molex.com/mx_upload/family/application_tooling/tooling_faq.html#calibration