銅は 銅張り基板/ベアプリント基板 (PCB) の表面にある一般的な導電性金属層です。PCB の銅の抵抗値を調べる前に、温度変化により銅の抵抗値が変化することに注意してください。これらの値を計算するには、次の式が役立ちます。
例えば、さまざまな温度における銅の単位面積あたりの抵抗値については、下図を参照してください。銅の物理的寸法が厚さ (t) 35μm, 幅 (w) 1mm, 長さ (ʅ) 1mm であることに注意してください。
一般の抵抗 R を計算するには、次の式を使用できます。
R = (ρ x ʅ) / (t x w) X 10 [mΩ], where
- ʅ : 導体長さ [mm]
- w : 導体幅 [mm]
- t : 銅の厚さ [μm]
- ρ : 銅の抵抗率 [μΩcm ]、 ここで
** ρ (@ 25°C)= 1.72 μΩcm
** ρ (T) = p (@ 25°C) x { 1 + 0.00385 ( T - 25) } [μΩcm]
** T : 温度
単位面積あたりの抵抗値 Rp から計算する場合、次の式を使用できます。
R = Rp x ( ʅ / w ) / ( 35 / t ) [mΩ]、ここで
- Rp : グラフから得られる抵抗値 [mΩ]
- ʅ : 導体長さ [mm]
- w : 導体幅 [mm]
- t : 銅の厚さ [μm]
次に、PCB の銅のサイズが幅 3mm、長さ 50mm で、25°C での抵抗値 ( R ) は、
- R = 0.49 x ( 50 / 3 ) x (35 / 35 ) = 8.17mΩ
したがって、25°Cで3A の電流が流れているとき、電圧降下は24.5mV になります。
しかし、100°Cに上昇すると抵抗値が29% 増加し、電圧降下は31.6mV になります。