TO-220とTO-220フルパックの比較

TO-220パッケージの部品の修理や設計をしたことがある方は、TO-220FPまたはTO-220フルパックと呼ばれる別のオプションがあることをご存じかもしれません。

パッケージの違いを判断するのは必ずしも容易ではないので、ネットで検索しなくてもいいように、ここでその違いを簡単にご紹介します。

ご参考までに、TOはトランジスタのアウトライン(外形)を意味します。

TO-220とTO-220FPは、多くの場合、同じ電圧と電流を扱うことができます。この2つのパッケージの基本的な違いは、タブの厚さにあります。その理由は以下の通りです。

TO-220FPは、JEDECの3リード規格で、ボディ全体と通常露出しているメタルマウントタブをプラスチックコーティングで覆っているタイプで、電気的に絶縁しているため、絶縁されていないメタルタブスタイルに比べてパッケージの熱抵抗が大きくなっています。

2つのパッケージの寸法の違いを詳しく説明してくれるサイトはいくつかありますが、ここではその一例をご紹介します。

TO-220:ボディサイズ(金属タブを除く)9.2mm x 9.9mm、ボディサイズ(金属タブを含む)15.7mm x 9.9mm、ボディ厚さ4.5mm、金属タブ厚さ1.3mm、リード長さ13.1mm

TO-220FP:ボディサイズ(金属タブを除く)9.2mm × 10mm、ボディサイズ(金属タブを含む)15.8mm × 10mm、ボディ厚さ4.7mm、金属タブ厚さ2.54mm、リード長さ13.3mm

そのため、一見しただけでは、ボディ自体はコーティングを追加したことでわずかに大きくなっていますが、違いがよくわかるのはメタルタブの厚さです。




オリジナル・ソース(英語)