この投稿は、ソレノイドに関する一般的な情報を提供するものです
一般的な動作原理
- ソレノイドの動作原理は非常に基本的です。ソレノイドにはコイルとプランジャが一緒に組み込まれています。コイルが励磁されると電流により磁力が発生し、プランジャに作用します。
- 磁力がプランジャを押すか引くかは、コイルの巻き方によって決まります。リード線の極性を切り替えるだけではソレノイドはプッシュからプルには変わりません。(ソレノイドは配線されているとおりに機能し、極性は関係ありません。)
用途
ソレノイドはサイズが小さく、プッシュ/プル機能の能力がかなりあるので、いろいろなアプリケーションに組み込まれています。いくつかの例としては・・・
- 自動販売機
- 複写機
- ポンプ
- 錠
- ブレーキ
- ギアの位置決め
- 包装装置・選別装置
タイプ
- Digi-Keyは2つの基本的なフレームタイプのソレノイドを提供していますので、お客様は2つの異なる取付オプションから選択できます。
- パネル取付が容易にできるねじ付きブッシングを備えた管状ソレノイド
- シャーシ取付ができるよう本体にねじ穴があるオープンフレームのソレノイド
- 私たちが取り扱うソレノイドのほとんどはプルタイプですが、いくつかのプッシュタイプもリストしています(現在のカタログページは次のスライドに示されています)。
仕様
ソレノイドを選択する際、考慮すべきいくつかの仕様があります。
- フレームタイプ - ソレノイドが取り付けられる場所
- 電圧 - お客様が使用される電圧源
- 電力 - ストローク長と操作力により決定されます
- ストローク長
- 操作力
- プッシュまたはプル
- 標準またはラッチ式
- デューティサイクル - 以下で説明します
デューティサイクル(電圧印加パターン)
- 連続 – このソレノイドは無期限に作動させることができます。つまり、電圧がある限り、現状を保持することができます。このタイプは、一般的に電力および吸引力は最小となります。
- 断続 – このソレノイドは短時間の間作動し、その後コイルを冷却するために励磁を停止されます。長時間オンにしておくと、コイルが焼損するからです。通常、最大1分間オンにして最小でも3分間オフします。連続的タイプと比較すると、より高い電力が必要ですが、より高い吸引力があります。
- パルス – このソレノイドは、プランジャが着座する(引き込まれる)のに十分な時間だけ作動し、その後コイルを冷却するために励磁を停止されます。長時間オンにしておくと、コイルが焼損します。時間は通常100msecオンで900msecオフです。これは最大の電力が必要ですが、最大の吸引力があります。
標準とラッチ
- 各ソレノイドのデータシートを比較すると、ラッチ式ソレノイドに解除電圧仕様が含まれていることが分かります。
- 標準ソレノイドと異なり、ラッチ式ソレノイドには極性があります。電圧を一方向に加えるとプランジャが引き込まれます。低い逆方向電圧を加えると、コイルに反対の磁束を生じさせて固定磁石の効果をキャンセルします。磁力はキャンセルされるだけなので、プランジャを押し出すために追加のスプリングが必要です。