光ファイバケーブルのスプライシング

光ファイバケーブルのスプライシング

光ファイバケーブルを接続するとはどういうことでしょう?簡単に言うと、2本の光ファイバの端をつなぐことです。精密に実施すると強固でスムーズな接続になります。光が通過する際に接続部で光が散乱したり反射したりすることがなく、損失を最小限に抑えることができます。

スプライシングが必要な場合が多々あります。コネクタからピグテールへの接続、ケーブルを長くするための接続、またケーブルが損傷したが全体を交換できない、あるいは交換したくない場合にも使用できます。
光ファイバケーブルを適切に正しく接続することにより、ネットワークで煩わしい障害を回避できます。

フュージョンスプライス
この方式では、2本のファイバが溶けて(融着して)1本のケーブルになります。この方法で接合すると、元のファイバと同等の強度を得ることができます。接合部を保護するために、RPC4950-NDのような適切な熱収縮チューブを使用してカバーする必要があります。
MFG_ROFSP-40-40

接続の際に重要なステップは、ケーブルが次のように処理されていることを確認することです。

  1. 被覆のストリップ
    MFG_PA1177
    Digi-Key品番:PA1177-ND
    Digi-Key光ファイバ   ワイヤストリッパおよびアクセサリ

  2. 洗浄
    Capture

    2805-MCC-POC03M-NDおよびデータシート
    詳細については、当テクニカルフォーラムの[光ファイバケーブルのクリーニング]をご覧ください(https://forum.digikey.com/t/topic/9849)。

  3. 切断
    良いスプライスの秘訣は切断にあります。整備された機器と適切な技術を習得すれば、両方のケーブルにまっすぐに切断することができます。
  4. MFG_FCL200

    Digi-Key品番:2177-FCL200-ND

    MFG_FJQCVR
    Digi-Key品番:298-16219-ND

    融着するためには、電気アーク、レーザー、ガスフレーム、タングステンフィラメントなどの形で熱が必要です。
    Digi-Keyサイトで入手できるこのフュージョンスプライサがあれば完成です。

    MFG_FSP200
    Digi-Key品番:2177-FSP200-ND

    機械的スプライス
    このタイプのスプライスは、2本のファイバを正しい位置に合わせます。ファイバよりも一回り大きいプラスチックやガラス製のアライメントスリーブを使用します。このタイプのスプライスは、永久的な接合ではありません。ケーブルは整列した状態のまま保持されます。
    しかし、フュージョンスプライスと同じ手順で、ケーブルを適切に剥き、洗浄し、切断することが非常に重要です。

    長所と短所

    フュージョンスプライシングは、低反射率、高性能、そして強固で信頼性の高い接合を実現します。ただし、少し高価な機械、高い初期費用、そしてトレーニングが必要になります。
    機械的スプライシングは、高価な機械を必要としないというメリットがあります。必要なツールも比較的安価で、トレーニングも最小限で済みます。しかし、フュージョンスプライシングに比べて挿入損失が大きく、反射率も高くなります。

    スプライシングは、2本の光ファイバケーブルを結合して、損失を最小限に抑え、高性能、強固でスムーズな接続を形成する費用効果の高い効率的な方法です。フュージョンスプライシングと機械的スプライシングにはそれぞれ利点があります。適切なトレーニングとDigi-Keyの部品があれば、今すぐプロジェクトを完成させることができます。




    オリジナル・ソース(英語)