ゼロオーム抵抗器の電力定格について

お客様から寄せられる、特に多い質問の1つが、ゼロオーム 抵抗器の最大電力定格に関するお問い合わせです。

データシートには普通記載されていませんが、電力を取り扱う抵抗を計算するのによく使われる2つのパラメータがあります。1つは許容差の仕様です。ゼロオーム抵抗器は許容差の仕様がありません。その数字は通常、抵抗器の公称値のプラスマイナス何パーセントとして表されますが、それはゼロオームでは無意味です。

2つ目のパラメータは最大電力定格ですが、消費電力はI2Rで定義され、ここでRが0オームであるため定格は不要と思われます。しかしながら、ゼロオーム抵抗は完全なものではありません。メーカーの中には定格電流における実際の最大抵抗値を規定しているメーカーがあり、従って定格電力はI2Rの公式で計算できます。例えば、KOA SpeerRK73Z2HTTEは、継続する電流が最大2Aのとき最大50ミリオームとデータシートに明記されていますので、定格電力を求めることができます。

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オリジナル・ソース(英語)