質問:
フォトマイクロセンサ(フォトインタラプタ)で透明チューブ内の透明液体検出できますか?
回答:
透明チューブ内の透明液体検出については、光の屈折を利用した方法で、透過形フォトマイクロセンサ(フォトインタラプタ)をご検討ください。
解説:
薬液分析器など透明チューブ内の液体検出では、不透明な液体であれば、液体があるときと無いときのS/N比が大きいため、チューブ径や肉厚にもよりますが、安定検出できます。 しかし、液体が透明の場合は、S/N比がかなり小さく、ボリュームなどによるしきい値調整が非常に難しくなります。 また、LEDの経時変化や温度変化などによる光電流の変化で検出できなくなる可能性もあります。 このようなアプリケーションでは、液体による光の屈折によりS/N比を大きくする方法を利用します。 水平スリットタイプの溝形フォトマイクロセンサ(EE-SX1096-W11など)を使い、下図のように、チューブの中心からセンサの光軸をずらして設置します。 こうすることによって、光束方向が液体の屈折により変化することで、センサ受光量が変化します。 結果的にS/N比が大きくなるためしきい値調整がかなり容易になります。 ただし、光軸位置やチューブ径・肉厚や液体の種類(屈折率)などによって、このS/N比は異なりますので、実機にて十分評価してください。
ワンポイントアドバイス
チューブ径が小さい場合は、EE-SX1096-W11(溝幅:3.4mm)のように、水平スリットタイプがS/N比を大きくするのに有効ですが、チューブ径がさらに大きい場合は、EE-SX1035(溝幅:5 mm)や、EE-SX1160-W11(溝幅:9.5mm)、EE-SX1140(溝幅:14mm)をご検討ください。
商品カテゴリー | センサ フォトマイクロセンサ |
---|---|
分類 | 使用・アプリケーション |
関連キーワード | 光センサ フォトインタラプタ 液体検出 透明チューブ 透過形(溝形) 薬液分析器 経時変化 温度変化 S/N比 チューブ径 チューブ肉厚 水平スリット EE-SX1096-W11 EE-SX1035 EE-SX1160-W11 EE-SX1140 |
DigiKeyのウェブサイトでこの製品ラインをご覧になるには、以下のリンクをクリックしてください。
光センサ | Digi-Key Electronics
この「よくある質問」はOmronから提供されています。
オリジナルのFAQをご覧になるには、以下のリンクをクリックしてください。