静電気対策作業マットの作業台への固定

時折、静電気対策/ESD接地マットの散逸特性を損なうことなく、マットを、接着、固定、またはその他の方法で作業台に押さえ付ける方法についての質問をいただくことがあります。そのような方法はあるのでしょうか?

一般的な通常の使用状態では、作業マットを作業台に貼り付ける必要はありません。実際、貼り付けると、摩耗または損傷したマットの交換は非常に面倒で時間がかかります。これらの製品は、一般的に滑り止めの裏地が付いているか、または本質的に滑りにくいため、ずれることがありません。マットが固定できない場合の最善の解決策は、工具、実験器具、または非導電性セラミック製の「月間優秀社員」記念コーヒー用マグカップ(できればコーヒーが入っていないもの)などの重い物でマットを押さえることです。その散逸特性を損なうことなくマットの四隅をテープで固定することもできます。

でも、もしも重りやテープよりもより確実にマットを固定する必要がある場合には、2つの選択肢があります。1つは、マットに穴を開けて、作業台にボルトで固定する方法です。基本的な1/4インチの六角ボルトワッシャを使用すれば、マットの機能に支障をきたすことなく動かないように固定できるとともに、マットの交換が必要な場合には、ボルトを簡単に取り外すことができます。ただし、この方法は、マットと作業台を改造する必要があるため、作業台が木製の場合にのみ有効です。

もし、そのような改造ができない場合には、導電性接着剤をお試し頂くことができます。これは作業台の素材に関係なく機能し、マットやベンチを改造する必要はありません。しかし、マットの交換には、スクレーパと溶剤を使用してかなりの時間を要します。この方法を採用する場合には、接着剤の使用を最小限にすることをお勧めします。これは、導電性接着剤が高価であることに加えて、作業マットを作業台に接着することは一般的に推奨されていないためです。マットを接着する必要がある場合は必要最小限の接着剤を、マットの端部に沿って塗布してください。私なら、まずマットの角部に接着剤を数滴垂らして接着してみます。接着した後もマットが動いてしまうようなら、その範囲を超えてさらに接着剤を塗ります。




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