カスタマーサービス部門が最近多く受けるようになった問合せの一つは、ユーザーが過去に入手した抵抗よりも抵抗器本体が小さいために、間違った抵抗を入手したのではないか、と考えることです。
多くの場合、データシートで物理仕様を見直せば、正しい部品を入手したことが分かります。
スルーホール用抵抗器メーカーの多くは、より小さい部品の需要が常に増えていることに対応するため、ミニサイズへの取り組みを始めました。
ある抵抗器のシリーズでは、以前のシリーズよりも小さい外形サイズで同等の抵抗値・定格電力を持つことができます。
例えば、StackpoleのS100KQCT-NDとCF14JT100KCT-NDをみてみましょう。下図では2つの部品が電気的に同じですが、S100KQCT-NDのサイズがずっと小さいことが分かります。
CF14JT100KCT-ND | S100KQCT-ND | |
---|---|---|
抵抗値 | 100k | 100k |
電力 | 1/4 watt | 1/4 watt |
許容誤差 | 5% | 5% |
組成 | 炭素フィルム | 炭素フィルム |
特徴 | 難燃性コーティングによる安全性 | 難燃性コーティングによる安全性 |
温度係数 | 0/-850ppm°C | 0/-850ppm°C |
使用温度範囲 | -55°C to 155°C | -55°C to 155°C |
物理寸法 | 2.3mm x 6mm | 1.7mm x 3.3mm |
上記2種類の抵抗の写真をそれぞれ次に示します。
もし抵抗の詳細について懸念がある場合は、個別のデータシートを参照してください。