インダクタ - 定格電流と飽和電流

電流定格と飽和電流の違いは何ですか?
この記事では、インダクタを例に取ります。

定格電流は、インダクタで使用されるワイヤに流せる使用温度範囲での最大電流です。

飽和電流は、磁場が電流の増加に比例して増加しなくなるポイントでの電流です。コアは「飽和」しています。飽和電流以上で動作する場合は、温度ディレーティングを検討する必要があります。







オリジナル・ソース(英語)

モハメッドアズラムさんの質問:

ありがとうございました…

定格電流が10A、飽和電流が15Aのインダクタを考えます。
あなたの説明によれば、このインダクタは最大電流10Aまで流せます。
磁場が最大の場合、そのポイントでの電流は飽和電流と呼ばれます。

この場合、電流定格が小さい(10A)場合、インダクタはどのように15Aの飽和電流を流しますか。ワイヤが焼損する場合があると思われますが、これは、正しい ですか?

トロイさんの回答:

定格電流は、熱による損傷なしにコンスタントに流せます。これは安全の経験則ですが、時間と温度の上昇を注意深く検討すると、「定格電流」を超えても電流を流せます。飽和電流は、インダクタンスがデータシートで規定されたレベルより低下するところです。

例として、品番541-1086-1-NDをご覧ください。インダクタンスが680nH で、電流定格は10A、飽和電流は15Aです。

注(1)定格の10Aでは、インダクタンス(L)は40°Cで.680uHになります。電流が増加すると、グラフからインダクタンスが減少することがわかります。注(2)飽和電流での仕様では、インダクタンスは公称定格.680uHより20%減少しています。

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