アンプ出力の計算

アンプの出力はゲインを調整することで変化しますので、アンプが目的のレベルにプリバイアスされている場合でも、出力を確認することをお勧めします。アンプの出力を計算することで、操作しているスピーカが定格電力内に収まっているかどうかを確認することができます。計算方法は数学的なものだけでなく、ソフトウェアやパネルメータを使って計算する方法など、さまざまな方法があります。また、解析を複雑にする回路のバリエーションや波形パターンも多くあります。

以下の基本的な例では、A級やAB級のアンプ出力に一般的に見られる正弦波を使用します。Soberton Inc. の3Wスピーカ WSP-4508-7 を使用したこのテスト回路では、このアンプがスピーカの定格電力内でスピーカを動作させているかどうかを判断することができます。

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Oscilloscope waveform across the speaker leads:
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これは正弦波(AC状態)なので、電力を決定するためにRMS値を使用します。RMS値は、ノコギリ波、方形波、その他の非正弦波には適用されないことを覚えておいてください。

まずRMS電圧を計算します。
Vrms = Vp*.707=
5.72*.707= 4.044
4.044= Vrms

RMS出力を計算します。
Wrms=Vrms^2 / 抵抗
(4.04^2)/8=2.04W
2.04W= RMS 出力

この値はスピーカの定格電力3Wの範囲内です。ほとんどのオーディオアプリケーションでは、周波数、デューティサイク ル、振幅、波形が変化し、出力が増加する可能性があるため、ある程度の 余裕を残しておくことをお勧めします。スピーカの損傷を避けるために、アンプの周波数範囲がスピーカの周波数範囲内であることを確認してください。これは、スピーカへの出力が増加するにつれて、より重要になります。

こちらもご覧ください。
Audio Systems: Impedance, Speakers, Subwoofers, Amplifiers
Initial Charging of a Supercapacitor




オリジナル・ソース(英語)