質問:
モータの正転・逆転の切替を1cのリレーの接点で切替開閉可能でしょうか?
回答:
モータの正転・逆転の切り替えを1個のリレーで行わないでください。
解説:
接点が短絡接続した場合に、それによって過電流が流れたり、焼損するという回路構成はしないでください。
1個のリレーでモータの正転・逆転を切り替える場合、負荷の大きいモータでは、遮断時のアークや突入電流によって接点間短絡が発生することがあります。 また、モータの正転・逆転切り替えの場合、電位差回路となりますので複数のリレーを用い、正転と逆転の間にタイムラグ(オフ時間)を必ず設けてください。
禁止回路例
- 電位差回路であり、1極接点、2極接点のわずかな開閉時間差によりアークで短絡する原因になります。
- モータの負荷電流によりますが、負荷が大きい場合切替時に遮断、突入電流で短絡する原因となります。
推奨回路例
- 切替用リレーと電源ON/OFF用リレーを追加して、正転・逆転を切替える前にモータの電源をOFFした後に切り替えて電源を投入する。
リレーを1個追加することで、短絡現象を回避できます。 - 正転・逆転の切替用リレーは、突入電流の影響がなく、通電のみとなりますので溶着の発生はありません。 電源ON/OFF用のリレーはモータの突入電流を考慮したパワーリレーを選定ください。
ワンポイントアドバイス
モータは、駆動時の負荷(荷重)条件により電流値が変化します。実際に発生する電流値をお確かめの上、リレーを選定ください。
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リレー | DigiKey Electronics
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