導通テストは、回路接続がオープンかクローズかを確認するために実施するテストです。 デジタルマルチメータ(DMM)は導通テストを行う一般的なツールです。
ほとんどのDMMにはスイッチ、ヒューズ、電気接続、導体その他の部品をテストする導通テストモードがあります。例えば、
- はんだ接合が良好かどうかを判断します。はんだ接合が冷はんだ状態であれば、それは接続しているように見えますが、実際にはそうではありません。
- ワイヤーが終端間のどこかで断線しているかどうかを判断します。
- はんだ接合により2つの接続が意図せずショートすることがあります。PCBのトレース間がショートされていないことを確認してください。
この導通テストモードでは、ショートかオープンのどちらかの状態をきわめて迅速に検出できます。DMMが完全な経路(ショート)を検出すると、ほとんどのDMMは可聴信号(ビープ音など)を発します。
導通テストを行うときは、次のことに留意してください。
- テストするデバイスに電源が入っていないときにのみ、導通テストを実施すること。
- 通テストは無方向性です。これはテスト中にプローブを切り替えても同じ結果が得られるということです。テスト回路に極性がある場合は、このことを覚えておいてください。
- 非常に小さい抵抗値の部品(100オーム未満など)やインダクタは、単なる導線として判断され、導通テストではショートとして検出されることがあります。