デジタルマルチメータ(DMM)による導通テスト

導通テストは、回路接続がオープンかクローズかを確認するために実施するテストです。 デジタルマルチメータ(DMM)は導通テストを行う一般的なツールです。
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ほとんどのDMMにはスイッチ、ヒューズ、電気接続、導体その他の部品をテストする導通テストモードがあります。例えば、

  • はんだ接合が良好かどうかを判断します。はんだ接合が冷はんだ状態であれば、それは接続しているように見えますが、実際にはそうではありません。
  • ワイヤーが終端間のどこかで断線しているかどうかを判断します。
  • はんだ接合により2つの接続が意図せずショートすることがあります。PCBのトレース間がショートされていないことを確認してください。

この導通テストモードでは、ショートかオープンのどちらかの状態をきわめて迅速に検出できます。DMMが完全な経路(ショート)を検出すると、ほとんどのDMMは可聴信号(ビープ音など)を発します。

導通テストを行うときは、次のことに留意してください。

  1. テストするデバイスに電源が入っていないときにのみ、導通テストを実施すること。
  2. 通テストは無方向性です。これはテスト中にプローブを切り替えても同じ結果が得られるということです。テスト回路に極性がある場合は、このことを覚えておいてください。
  3. 非常に小さい抵抗値の部品(100オーム未満など)やインダクタは、単なる導線として判断され、導通テストではショートとして検出されることがあります。





オリジナル・ソース(英語)