「ダイオードテスト」機能付きのデジタルマルチメータ(DMM)を使用すると、LEDのテストを簡単に行うことができます。LEDが正常に動作するかどうかをテストする前に、つぎの点にご注意ください。
1. テスト電流と順電圧を確認する
データシートに記載されている、テストするLEDのテスト電流とその時の順方向電圧を知る必要があります。 たとえば、EverlightのHLMP-K150 LEDは、1mAのテスト電流および1.6Vの順方向電圧でテストすることができます。
2. LEDをテストするのに十分な出力電圧とテスト電流を確保する
ほとんどの最近のDMMは、ほとんどの標準的なLEDのテストを行うのに十分な電圧を供給することができます。ただし、DMMが異なれば、「ダイオードテスト」機能でテスト電流と出力電圧の値が異なる可能性があることに注意してください。この電圧と電流が不十分な場合、DMMはLEDが動作しているかどうか、またはその輝度を表示しているかどうかを確認できません。
たとえば、B&K Precision 2703C DMMは、「ダイオードテスト」機能で約1mAのテスト電流と3.0Vの標準出力電圧を供給できます。Luminus、SSR-90-W65S-R11-N3102などの高輝度LEDをテストする場合、 3.15Aのテスト電流を必要とするため、2703C DMMではダイオードテスト機能を使用することはできません。 したがって、この場合、テスト電流と順方向電圧がLEDテスト要件を満たすように、外部電源と抵抗回路をセットアップする必要があります。