PLC通信プロトコル

多くの異なる通信プロトコルがあります。これはPLCで一般的に使用されているもののほんの一部にすぎません。以下の表は、それらの主な違いのいくつかを簡単に示し、それぞれの簡単な説明をします。

仕様 CompoBus DeviceNet Ethernet/IP EtherCAT RS-232C RS-422 RS-485
接続できる最大デバイス数
Of Devices
32 63 512 512 1 10 32
最大ケーブル長 500 m
(1640 ft)
500 m
(1640 ft)
100 m
(328 ft)
100 m
(328 ft)
15 m
(50 ft)
1219 m
(4000 ft)
1219 m
(4000 ft)
データレート/伝送速度 750 kbps 500 kbps Up to 1 Gbps 100 Mbps 160 kbps 10 Mbps 10 Mbps
インターネット接続の可否 No No Yes Yes No No No
通信線 による
電源供給
- 24 VDC
8 A
- - - - -

コンポバス(CompoBus)
このプロトコルには2つのモード、高速モードと長距離モードがあります。高速通信モードを使うと 750 kbps が得られますが、ケーブルの最大距離は100 mです。一方、長距離通信モードでは、500mまでケーブルを延ばすことができますが、通信速度はわずか 93.75 kbps です。オムロンがこのプロトコルの唯一のメーカーです。

デバイスネット(Devicenet)
これは、より単純なデバイスを接続するために使うディジタルネットワークです。また、通信線を通して電力を供給するので、ずっとすばやくインストールできます。車で使われているのと同じネットワーク技術であるCAN(Controller Area Network)を利用します。
デバイスネットもイーサネット/IPもODVA (Common Industrial Protocol (CIP™) | ODVA Technologies) (英語)が管理するCIP(Common Industrial Protocol)を使います。

イーサネット/IP(Ethernet/IP)
コンピュータなどのデバイスがインターネットに接続するために使っているTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)と混同しないでください。イーサネット/IP(Industrial Protocol)は、イーサネット構造を使用して、いろいろなデバイスと接続します。プログラミングソフトウェアの機能によっては、他のプロトコルと比較して、より急速な学習曲線が必要になるかもしれません。

イーサCAT(EtherCAT)
もともとBeckhoff Automationにより開発されたイーサCATは、短いサイクルタイム(<= 100 us)に焦点を当てたリアルタイムの産業用イーサネット技術です。各デバイスは、フレーム内のデータを読み取り、下流に移動するときにフレームにデータを挿入します。
データストリームは数ビットからキロバイトの情報まで小さくすることができます。コントローラが1つのデバイスからの情報を要求するだけなら、すべてのデバイスから情報を集める場合に比べて、データストリームは短くなって高速になります。

RS-232C
このプロトコルは古いコンピュータでよく見られ、ケーブルの長さやデバイス間の制約によりプリンタ、スキャナ、キーボードなどの接続に使われました。RS-422やRS-485の開発とともに、RS-232Cは次第に姿を消しましたが、今でもプリインストールされたシステムに対応できるようになっています。リビジョン間の主な違いは電圧で、Aは25V、Bは12V、Cは5Vです。1962年にリビジョンCが標準となり、プロトコルが指定されていないかRS-232としてリストされていない場合は、リビジョンCであると見なされます。

RS-422
差動データ伝送を用いて、RS-422はRS-232Cに比べてより高いデータレートとより長い距離に対応することができました。この進歩により、10台までのデバイスを1つのドライバーに接続することができました。これは寿命が短く、RS-485に置き換えられました。

RS-485
RS-422のステップに従って、このプロトコルは、複数デバイスとドライバーをすべて同時に実行できるマルチポイントネットワークを実現することができました。これはまだ同じ基本技術を使用しているため、一部のRS-422デバイスを制御するのに使用することができます。






オリジナル・ソース(英語)