TDKフェライトコアの用語

以下に、TDKが専門用語について受けた一般的な質問をいくつか紹介します。

インダクタンス係数ALとは何ですか?

次の式に示すように、磁心に巻かれたある一定の形および寸法のコイルの単位巻数で生じる自己インダクタンスを言います。

通常は10–9Hの単位(nH)で表します。

image

L:磁心のある時のコイルの自己インダクタンス(H)

N:コイルの全巻回数

「実効透磁率μe」とは何ですか?

閉磁気回路(漏れ磁束が無視できる)磁心において、実効自己インダクタンスにより次の式に示される透磁率を言います。

image (1)

式(1)は測定に用いられます。

image  (2)

式(2)は磁心各部の寸法および透磁率が与えられた時の計算に用いられます。

L:実効自己インダクタンス(H)

N:全巻回数

ℓ : それぞれの同一材料、同一断面積部の磁路長(mm)

A:それぞれの断面積(mm2

image:C1=磁心定数(mm–1

μ:それぞれの材料の透磁率

「初透磁率μi」とは何ですか?

磁界の強さを限りなく「0」に近づけた時の、磁心の振幅透磁率の極限値を言います。

  • 記載されている記号データは、IEC Publication 60401-3に基づいています

  • TDKの用語や設定は、JIS C 2560-1,-2を参考としています

情報はTDK FAQDigi-key Electronicsから提供




オリジナル・ソース(英語)