引張強度試験と引張強度試験機

引張強度試験は、圧着端子の機械的強度を迅速かつ破壊的に評価する方法です。引張強度試験の結果が許容範囲外になった場合は、あなたの組み立て工程に問題があることを示しています。ワイヤストリップ作業中に撚り線が切断されたり、傷つけられたり、適切なベルマウスになっていなかったり、導体ブラッシングが行われていなかったり、圧着高さが不適切であったり、不適切な工具が使用されていたりすると、耐引張強度が低下してしまいます。線材の特性と撚り、端子設計(材料の太さとセレーション設計)により、引張試験の結果が増減することがあります。

引張強度試験の結果が許容範囲内であれば、圧着時に適切な圧着力がかかっていることを確認できます。圧着時には、ストリップされた導体と内側の端子クリップに十分な力がかかることが重要です。これは、金属同士の良好な接触を得るために必要です。 そうしないと、圧着不良によって電気抵抗が増加する可能性があります。

引張強度試験機
引張強度試験機 は、圧着端子の機械的強度を測定するのに便利な装置です。その一例として、Mark-10WT3-201Mがあります。このワイヤ圧着の引張強度試験機は、ワイヤおよびチューブ端子の最大200 lbF [1 kN]の引抜力を測定するように設計されています。本試験機の詳細については、こちらのデータシートをご参照ください: Wire Crimp Pull Tester Model WT3-201M.

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オリジナル・ソース(英語)