エレキギターの直列配線構成

このガイドは、ギターのピックアップを直列に構成すべきかどうかについては説明していません。論じている有能な人はたくさんいて、インターネット上でも共有されています。このガイドではエレクトロニクスの観点から見て回路で何が起こっているのか、高レベルの説明を簡潔にしています。その仕組みに関する混乱が解消されることを期待しています。これは電気・電子の実務技術者やエンジニアのためのものではなく、むしろ単にコンセプトを理解しようとする愛好家向けに書かれたものです。

以下の回路図ではコネクタ、ノブ、それに付随する回路の部分が含まれていないことにご注意ください。このガイドはピックアップを含む回路の部分のみを抽出しています。

また、この回路は単極双投(SPDT)(オン、オフ、オン)スイッチを使用して3つの異なる操作モードを切り替えていることにご注意ください。ここでは、それぞれがどのように動作するかを説明します。

下の回路図Aをご覧下さい。ここでトグルは左の位置にあり、スイッチはピン2とピン3を接続させており、ピン1は切断されています。電気配線により、ボリュームノブからスイッチのピン1に至る経路が形成されています。ここでは配線は左側(back)のピックアップまで続き、次にスイッチのピン2に戻り、ピン3を通ってそれから接地されます。

ピン2から2番目のピックアップにつながり、ピン3に戻るワイヤがまだあることに気づかれたと思います。2番目のピックアップが回路に接続されているのに、なぜ動作しないのか、これが通常、混乱を引き起こすところです。

ここで1つの見方を紹介しましょう。電気はいつも最小抵抗となる経路を利用してグランドに流れようとします。そのピックアップがピン2とピン3に接続されていても、スイッチが両者の間に接続点を作ります。これは道路に分岐点を作ることになります。ピックアップは回路からは抵抗とみなされるため、電気はその代わりにむしろスイッチを通過します。これにより、ピックアップは「オフ」になります。

別の考え方として、ピックアップの観点から考えてみましょう。ピックアップは接続されたワイヤに電位差を生成するのが役割です。スイッチがピン2とピン3の間で閉じられると、電気的には同一ポイントになります。電気的には同電位ですので、生成された電圧はピックアップの両側ですぐに平衡となり、従って回路から消滅します。

回路Cは回路Aと同じように動作します。それは単にもう一方のピックアップを遮断します。

しかし回路Bではスイッチは「オフ」の位置にあるので、スイッチ内には電気をグランドにショートカットさせるような接続がありません。したがって、電気は両方のピックアップを経由しなければならず、1番目のピックアップの電気は2番目のピックアップを経由します。

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オリジナル・ソース(英語)