電流制限ヒューズ

電流制限ヒューズ(current-limiting fuse)は、電気角180度未満、言い換えれば、最初の半電気サイクル(0.00833秒)以内に回路をオープンし、故障を解除するものです。電流制限ヒューズを使用することにより、回路や部品に与える破壊的な熱エネルギー(I2t)を大幅に低減することができます。

選択の際には、起動時や短絡時に特定のデバイスやシステムを適切に保護するために必要な電流制限の度合いやレベルを決定する必要があります。また、適合するヒューズホルダやヒューズブロックには、非電流制限ヒューズを使用せず、規定のULクラスの電流制限ヒューズのみを用いる必要があることを指摘することも重要です。


抵抗内蔵型電流制限ヒューズ
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F2525-ND(0313.031HXP)は、弊社が販売しているヒューズの一例で、内部に430Ωの抵抗が 入っていますが、弊社の製品ページの画像は参考用の製品写真のため反映されていません。
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このヒューズのデータシートにも、内部の抵抗は記載されていませんが、「コールド抵抗値」が記載されています。
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電流制限抵抗値は、Digi-Keyのサイトでも製品ページの「製品属性」セクションで確認することができます。

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コールド抵抗値とは、ヒューズの公称定格電流の10%以下の測定電流で得られる抵抗値です。本書に記載されているコールド抵抗値の数値は、公称値であり代表的なものです。このパラメータが設計解析上重要な場合は、工場に相談する必要があります。ホット抵抗値は、ヒューズに公称定格電流と同じ電流を流し、安定した電圧降下から計算される抵抗値です。


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電源アプリケーションにおける簡単な突入電流制限
Fuse I2T Rating, Melting Point, and Interrupt Rating
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