リレーが使用中に焼損しました。原因は何でしょうか?

質問:

リレーが使用中に焼損しました。原因は何でしょうか?

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回答:

リレーの焼損には、過電流、過電圧、バイブレーション、短絡などが想定されます。
(リレー構成材料には、難燃性の材料を使っていますので、リレーが炎を上げて連続的に燃えるという意味ではありません。)

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解説:

焼損が発生しやすくなる条件
一般的に接点周りからの異常発熱によるものが多く、下記条件のとき発生しやすくなります。

  • 接点バイブレーション(超高頻度開閉)により、アークが連続発生することで、接点や接点周りの樹脂が溶けます。
    バイブレーションの原因としては、コイル印加電圧の低下や、リレーコイルのON・OFFを制御するセンサーやスイッチ、マイコンなどの誤動作などがあります。
  • 接点電圧の最大値(規格)を超えた使用や、負荷のサージ電圧などによる同極接点間の絶縁不良や異極接点間短絡。
  • 接点回路への接点通電電流の最大値(規定値)を超えた通電や、短絡電流の通電。
  • 電気的耐久性を超えて使用した場合の接点消耗粉やカーボンがリレー内部に堆積し、同極接点間や、コイルと接点間が絶縁劣化。

コイルへの過電圧・過電流印加の場合
コイルへの過電圧・過電流印加の場合は、レアショートによるコイル断線に至るため、一般的に焼損に至ることはありません。(コイルに異常加熱の痕跡が残る程度です。)

リレーの不具合事例や対策については、 The 解決[一般リレー編]をご参照ください。

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